第1回JST CREST「大規模シミュレーション向け基盤ソフトウェアの開発」プロジェクトワークショップ

平成18年12月27日(水)東京大学山上会館

趣旨

JST CREST「大規模シミュレーション向け基盤ソフトウェアの開発」プロジェクトでは、 大規模化・高並列化が予想される今後の計算環境に対応したスケーラブルで 移植性の高いソフトウェア基盤を整備することを目標として、(1) 線型方程式の 反復解法、(2) 高速関数変換、および (3) ソフトウェアライブラリの 計算機上への効果的な実装手法を中心に研究開発を進めてまいりました。 平成17年9 月にはこれら3つの研究分野の成果物であるソフトウェア ライブラリ SSI (Scalable Software Infrastructure) の最初のバージョンを公開し、 その後も順調に更新版のリリースを重ねています。本ソフトウェアライブラリは、 すべてのソースコードを開示したフリーソフトウェアとして配布しており、 付属ドキュメントと共にダウンロードしてすぐにご利用いただけます。

本ワークショップでは、プロジェクトの研究成果を分かりやすく ご紹介いたします。また、本プロジェクトの提供するソフトウェアライブラリを ご活用いただくために、応用プログラムの開発者を対象として個々のソフトウェアの 具体的な利用方法を解説いたします。さらに、ソフトウェアライブラリの利用事例を ご報告いたします。

事前登録不要、参加費無料となっておりますので、皆さまお誘い合わせの上、 多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。

実施要項

プログラム(予定)

時間題目・講演者(所属) ※敬称略
9:30 受付開始
10:00-10:30 開会あいさつ、SSIの目指すもの
西田 晃(中央大学 21世紀COEプログラム)
10:30-11:00 使いやすいライブラリとは
長谷川 秀彦(筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科)
11:00-12:00 行列計算ライブラリインタフェースSILCによるアプリケーション開発
梶山 民人(JST CREST/東京大学)
  昼休み
13:15-14:15 反復解法ライブラリLis
小武守 恒(JST CREST/東京大学)
14:15-14:45 SA-AMG法の特性とその実装
藤井 昭宏(工学院大学 情報学部)
14:45-15:15 Lisの利用事例とSSIプロダクトの今後の利用計画について
伊藤 祥司(筑波大学大学院 システム情報工学研究科)
  休憩
15:30-16:15 高速フーリエ変換ライブラリFFTSS
額田 彰(JST CREST/東京大学)
16:15-16:45 高速フーリエ変換による網羅的タンパク質ドッキング計算の研究開発
蓬来 祐一郎(産業技術総合研究所 生命情報科学研究センター)
16:45-16:50 閉会あいさつ
西田 晃(中央大学 21世紀COEプログラム)